【ブリーチ】髪への影響やケア方法、メリット・デメリットも解説!
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【ブリーチ】髪への影響やケア方法、メリット・デメリットも解説!
そもそもブリーチとは?何のために必要?
〈監修〉
ヘンケルジャパン株式会社
R&D 福田浩明
got2bブランドを展開する、ヘンケルジャパン株式会社の研究開発部マネージャー。約10年間一般向けのセルフカラーアイテムを研究・開発し続ける、“髪の毛のプロ”。
ブリーチとは髪のメラニン色素を分解して明るく脱色する、ヘアカラーの工程の一つです。
日本人の髪の毛はメラニン色素が多く、暗めの髪色の方が多いですよね。黒い画用紙よりも白い画用紙の方が絵の具の色が映えるように、ヘアカラーもなりたい髪色によっては元の髪色が暗いと思い通りの髪色を楽しめません。そのために事前にブリーチで明るくベースメイクをする必要があるのです。
普通のヘアカラーとダブルカラー(ブリーチオンカラー)の違い
ダブルカラーとはブリーチをしてからカラーをすること。ブリーチオンカラーとも言われています。
普通のヘアカラーの場合は、明るく脱色するパワーはブリーチよりも少し弱め。脱色する力が弱いと明るくなりにくいだけではなく、日本人の髪色だと赤みや黄みが残ってしまいなかなか思い通りの髪色を楽しめないケースが多いのです。落ち着いたブラウン系などベーシックな髪色にしたい場合は普通のヘアカラーで十分ですが、赤みや黄みが少なく透明感のある、いわゆる外国人風のハイトーンカラーにするためにはブリーチが必要になってきます。
また普通のヘアカラーの場合は明るくするパワーが大きいほど、染料の濃さは反比例して薄くなります。よって明るくあざやかなビビッドカラーや、明るく柔らかいパステルカラーにしたい方もブリーチをしてからヘアカラーをするダブルカラーがおすすめです。
ブリーチをすることによって、楽しめる髪色の幅がぐっと広がりますよ。
この記事では、ブリーチのメリット・デメリット、ブリーチ1回~3回でできる髪色、ケア方法などをご紹介していきます!
ブリーチのメリット・デメリット
ブリーチのメリット①理想通りの髪色を楽しめる
理想通りの髪色を楽しむために活躍するのがブリーチ。日本人の髪はメラニン色素が多いと言われ、ほとんどの方の地毛が黒髪です。黒髪にヘアカラーをすると透明感が低い、暗く落ち着いた色味に仕上がる場合が多いです。
ブリーチで明るくした髪にヘアカラーをすると、透明感のある思い通りのデザインカラーが楽しめます。ブリーチはいわば「髪のベースメイクアップ」。ブリーチでベースとなる髪色を明るくすることが、美しいデザインカラーへの第一歩です。
ブリーチのメリット②デザインの幅が広がる
ポイントで部分的にブリーチをすることで、幅広いデザインに挑戦できます。髪に立体感を与える「ハイライト」や、韓国発トレンドの前髪だけ染める「バングカラー」、耳元だけカラーチェンジするおしゃれな「イヤリングカラー」など。ブリーチで一部分を鮮やかなカラーにすることで、コーデのアクセントになります。
ブリーチのデメリット①髪へのダメージが大きい
ブリーチをすることで、髪にダメージを与えてしまいます。「髪がまとまりにくくなる」「ヘアカラーの色落ちが早くなる」など、見た目にも変化が表れやすくなります。
なぜブリーチがダメージを与えてしまうのか、どんなケアをすればいいのか、記事後半で詳しく解説します!
ブリーチのデメリット②サロンの施術料金があがる
ブリーチの場合、ダブルカラー(ブリーチオンカラー)となるため、普通のヘアカラーと比べて施術料金が高くなります。
理想の髪色が鮮やかなカラーで、透明感を重視しているなら、ブリーチを含めた料金を想定しておくと安心です。
髪が傷む原因やケア方法については記事後半で詳しくご紹介。
ブリーチの回数による髪色の違い
ブリーチ1回でできる髪色
まずはブリーチ1回でどれくらいの髪の明るさになるか見てみましょう。
前提として、ブリーチは放置時間を長くした方が明るくなりやすいです(ただし、各製品が指定している最大の放置時間を超えないようにしましょう)。
また製品によって明るくする脱色度合いが変わりますが、今回はgot2b ボンディング・ブリーチを使って、元の髪色が暗めの髪色に使用した場合の目安をご紹介します。
※got2b ボンディング・ブリーチを使用した際の仕上がりイメージ
暗めの髪色からブリーチを1回した場合、製品指定の最短放置時間の15分の場合は赤みが強く残りやすいです。
最大放置時間の30分放置した場合は元の暗めの髪色に比べるととても明るく感じますが、まだ赤みが残ってオレンジ色のような印象ですよね。
ブリーチ1回でできる&綺麗に発色するのは暖色系カラー!
ブリーチをすることによって大きく変わるのは「発色」。より鮮やかな色味を楽しめたり、例えば赤系でもバーガンディなど少し青みのあるカラーや黄みのあるコーラル系は、暗めの髪色の場合青みや黄みなどのニュアンスを感じにくいですが、ブリーチをすることによって絶妙なニュアンスも綺麗に発色しやすくなります。暗いのに透け感がある髪色にしたいという場合も、多くの場合はブリーチ1回で充分です。
すでに髪色が明るめでブリーチを1回したらどうなるのか気になるという方は、次のブリーチ2回目でできる髪色を参考にしてみてくださいね。
ブリーチ2回でできる髪色
ブリーチ2回でどれぐらいの髪の明るさになるか見てみましょう。
※got2b ボンディング・ブリーチを使用した際の仕上がりイメージ
ブリーチを2回すると、1回目よりも赤みが抜けているのがわかりますよね。ただし、30分置いてもやや黄みが残っている印象です。
ブリーチ2回でできる&綺麗に発色するのは寒色系カラー!
例えばネイビーなどのブルー系は鮮やかに発色しますし、根強い人気のアッシュやグレージュ系、そしてミルクティーカラーなどのベージュ系もブリーチを2回することで透明感と柔らかさが増しますよ。
ブリーチ3回でできる髪色
ブリーチ3回でどれぐらいの髪の明るさになるか見てみましょう。
※元の髪色や髪質、ダメージ度合い、室温、使用薬剤、放置時間などによって脱色度合いは変わります。
ブリーチも3回目になると、赤みも黄みもかなり消えていわゆる「ブロンド」の状態に。
ブリーチ3回でできる&綺麗に発色するのはシルバー系!
憧れるけれどハードルが高いイメージのシルバー系も、ブリーチを複数回行うことで可能になります。またホワイトブロンドも3回以上のブリーチが目安です。
ただし、複数回のブリーチやカラーは髪や地肌にも大きく負担をかけてしまうため期間をあけて行うようにしましょう。また、すでにカラーやブリーチ、パーマなどを繰り返して髪が著しく傷んでいる場合は無理してブリーチを重ねないようにしてくださいね。
セルフでもブリーチできるの?
セルフブリーチのやり方
ブリーチをしたカラーはとても魅力的。ただし、サロンですると数万円かかることも多く、なかなか気軽には手を伸ばしにくいという方も多いのではないでしょうか?また、サロンの場合予約を取る必要があるためうまく自分の染めたいタイミングと合わなかったり、ブリーチをする場合は長時間サロンに滞在する必要があり、時間の関係でなかなか難しいという方もいるはず。
そこでおすすめなのは市販のブリーチ剤を使ったセルフブリーチです。市販であればドラッグストアやオンラインショップなどで気軽に購入ができるので、お財布にも優しく好きなタイミングでブリーチをすることができます。
セルフでのブリーチはムラになってしまったり、そもそも自分で染めるなんて難しそうでできないという方も多いはず。しかし、セルフブリーチのコツはとってもシンプル。
一つ目にブリーチ剤を惜しまずたっぷり塗ること。そして二つ目に手早く塗ること。
髪の量や長さに合わせてブリーチ剤を用意しましょう。手早く塗るためには事前にブロッキングをしておけばスムーズに塗りやすく、余計な部分にブリーチ剤を塗布してしまい一部だけ明るくなってしまった…なんてことも防げます。
ブロッキングが終わったら明るくなりにくい襟足部分から順に後頭部、サイド部分を塗っていきましょう
髪の根元(特に頭頂部やこめかみなど)は体温で明るくなりやすいため、根元にたっぷり塗ると逆プリン状態になってしまい、伸びてきたときには帯状に明るくなってしまった…なんてことも。根元から2~3㎝離れた部分から毛先へ塗り、最後に髪の根元に塗りましょう。
いきなりフルブリーチは抵抗があるという方も、インナーカラーや毛先だけの裾カラーなど部分的なブリーチならとても簡単にできますよ。
got2b公式サイトやSNS(Instagram/X)では簡単にセルフブリーチオンカラーができるHOWTOをご紹介しています。自分のしてみたいスタイルに合わせてチェックしてみてくださいね。
セルフが心配ならサロンブリーチがおすすめ
セルフでのブリーチが心配ならば、サロンで髪のプロである美容師におまかせしてしまいましょう。ブリーチは放置時間や塗る量、また使うブリーチ剤によって仕上がりが左右されやすい技術。サロンであれば美容師が一人一人に合わせて適切なブリーチの施術を行ってくれるので安心できるというのが最大のメリットです。ただ明るくしたいだけではなく、ハイライトなど凝ったデザインのカラーにしたい方や自分に似合う髪色を相談したいという方にもおすすめです。
ブリーチすると髪が傷むの?
髪が傷む要因
まずブリーチで髪を明るく脱色する際には「アルカリ剤」が本来閉じている髪のキューティクル(毛髪の表面をウロコ状に覆っていて、毛髪内部を外部の刺激から守る役割です)を開きます。そこから脱色させる成分が浸透し、活性酸素が生じてメラニン色素を分解して髪を明るくします。※製品による
この活性酸素がメラニン色素を分解する際に、毛髪内部の結合にダメージを与えてしまい、切断されてしまうケースがあります。毛髪内部の結合が切断されてしまうと、いわゆる「枝毛」や「切れ毛」「ツヤの低下」「ごわつき」「パサつき」などのダメージの原因になります。手触りの変化だけではなく、「髪がまとまりにくくなる」「ヘアカラーの色落ちが早くなってしまう」など、見た目にも変化が表れやすくなります。
ケア方法
ブリーチをした後の髪と地肌は非常にデリケートな状態。いつも以上にしっかりとケアすることが大事です。
まず、シャンプーは洗浄力が強すぎず髪に優しいものやダメージケアができるタイプのものがおすすめ。特にダメージが蓄積しやすい毛先は、補修成分の入ったトリートメントをたっぷりとつけてケアしましょう。
シャンプーやトリートメントなどヘアケアアイテムの見直しだけではなく、シャワーの温度も見直してみましょう。せっかくいいケアアイテムを使っても、熱いお湯で洗い流してしまっては髪も地肌も乾燥させてしまいます。37度~38度くらいのぬるま湯で優しく洗いましょう。余分な皮脂や汚れをきちんと落としながら髪や地肌への負担の少ない温度です。
最後にブラッシングとドライヤーです。
ブリーチ後の髪は特に濡れた状態だととってもデリケート。摩擦によって切れ毛などが起こってしまう場合があります。
濡れた髪をブラッシングするときは、できるだけ目の粗いコームを使って摩擦を避けましょう。また、濡れた髪の摩擦を防ぐにはシャンプー後にきちんとドライヤーで髪を乾かすのもとても大事です。
とはいえドライヤーの熱はダメージの原因にも繋がるのでできるだけドライヤーをする時間は短くしたいところ。しかしブリーチ後の髪は水分を多く含みやすく、実は乾かすのが大変。簡単にできる対策として、タオルでやさしく余分な水気を切ってから髪の根元と地肌を中心にドライヤーをあてると速く乾かすことができますよ。美容師も必ずやっているので、今度サロンに行くときにコツを聞いてみるのもいいかもしれませんね。
おすすめのブリーチ剤を紹介
ダメージを抑えてブリーチをするためには、そもそものブリーチ剤選びが重要です!
市販でセルフブリーチをする場合と、サロンでする場合それぞれのおすすめのブリーチ剤をご紹介します。
市販ならgot2b
市販でおすすめなのは got2bボンディング・ブリーチです。
サロンブリーチを市販向けにアレンジしたブリーチ剤で、大きな特長はサロンで話題のボンディング・テクノロジー搭載であること。「ダメージをケア成分で補修」するのではなく、「毛髪内部を保護・強化する」という働きがあるので強く切れにくい、なめらかな仕上がりに導いてくれます(アフターブリーチトリートメントによる)。
ブリーチで髪色を明るく脱色する際には毛髪内部の結合が切れやすく、ダメージの原因に繋がりますが、ボンディング・ブリーチは、
- 毛髪保護成分(コハク酸)が毛髪内部まで浸透して結合を保護
- 毛髪保護・補修成分(塩化Mg)が毛髪内部まで浸透、イオン結合を構築
この二段階のテクノロジーで、ブリーチを重ねても傷みにくく、ダメージから髪を守りながらしっかりと髪色を明るくすることができます。ダメージを受けた部分を補修する働きのおかげで、仕上がりや手触り、色持ちにも違いがでますよ。
サロンでのブリーチに比べてお財布に優しく、ドラッグストアやオンラインショップで気軽に購入できるため、好きなタイミングでブリーチすることができます。
全体を明るくしたい方はボンディング・ブリーチ
部分的に明るくしたい方はボンディング・ポイントブリーチ
サロンならファイバープレックス
サロンでは「ケアブリーチ」などと呼ばれる傷みにくいブリーチ剤が使われることが主流になりましたが、その中でも有名なのがシュワルツコフのファイバープレックスシリーズ。
こちらも大きな特長はボンディング・テクノロジー搭載であること。サロンブリーチ売上No.1の大人気商品です。※シュワルツコフ調べ
ボンディング・テクノロジーとは、ダメージした髪を後から補修するのではなく、傷まないように事前に保護する革新的な毛髪強化システムです。サロンでブリーチをする際には、是非ファイバープレックスシリーズを選択してみてはいかがでしょうか?(サロン予約サイトでファイバープレックスのメニューをチェック!)
まとめ ブリーチはベースメイク
ブリーチは髪を明るく脱色して、ベースメイクの役割をしてくれます。特に綺麗にハイトーンカラーに染めるためには必要不可欠。お財布の都合だったり、ダメージが心配でなかなか挑戦できない…という場合でも今回ご紹介したように解決策は色々あります。
ブリーチをしてからカラーをすれば楽しめる髪色も増えて、明るく前向きな気分になれるはず。ぜひブリーチオンカラーを楽しんでみてはいかがでしょうか?